日本に輸入したい!太陽の国スペイン・バルセロナのリラックス子育てスタイル

〈スペイン・バルセロナでの子育て〉
2012
年より欧州3カ国で育児中の3児の母です。
2012年春、半年早く赴任していた主人を追いかけて、当時4の長女と8ヶ月の長男とスペイン・バルセロナに渡航しました。初めての海外生活への不安をかき消すほどのピカピカの陽射しと真っ青な空と海、ガウディ建築を始め個性的で大らかな街並み、ツンとしたところのない人々が最初の印象でした。

IMG_1591スペインでの育児を語る上で何と言っても欠かせないのはスペインの人たちの子どもに優しい国民性です(お年寄りにも優しいのですが)。エレベーターで乗り合わせた人は子どもにニッと笑うか、ウインクするか、ツンツンちょっかい出すか。道を歩けば前から来た人は必ず子どもを見て、そしていいわね!という好感のある眼差しを母親である私に送ってくれます。無愛想だと思っていたレジのお姉さんも赤ちゃんを見るなり「なんて可愛いの!」とレジから出てきて構ってくれたり。警察官や入国審査官ですら、赤ちゃんだった長男の動きの激しさを見て肩を揺すって笑ったり。パン屋に行けば子どもに何かもらい、病院では診察後、看護婦さんが子どもにアメをくれ、更には一緒に歩きたいと手を取り病院行脚。もうどう考えても、私は〈子どもが一緒にいること〉によって1人でいる以上に格段に親切にしてもらっているのです。
公共バスにはベビーカー4台はそのまま乗せられ、バスの乗り降りも楽な設計に。もし抱っこで乗れば必ずすぐさま席を譲られます。一度、白髪の老人に席を譲られ「でも次降りるので」と断ると「子どもを抱いているときはどんな時でも100パーセント座りなさい」とたしなめられたことも。。おせっかいなほどの親切(笑)これがスペインの特徴でしょうか。思えば、日本では他に迷惑かかるといけないと常に抱っこ紐で外出していましたが、バルセロナでは抱っこ紐をしていると不思議なものを見ているような視線をもらいました。それだけベビーカーでどこでも行けるということなんでしょうね。正確に言うと、エレベーターなどの設備の整っていない場所も随分多いですが、赤ちゃん連れに寛容なこの国ではベビーカーで外出することが精神的ネックにならないと言えると思います。他にも行くたびに感動する小児科(スペイン医療は意外にも進んでいる上、ドクターはとことん話を聞いてくれ適切な助言をくれます)、旅行先で食事中不機嫌だった息子を膝に乗せて長時間あやしてくれた若い女の子、ここは危ないから手を繋ぎなさいとおばあちゃんにたしなめられたこと、、など子どもへの愛情を感じるエピソードは沢山あります。そうした日々の子連れへの温かい眼差しによって、あ、私はここで胸を張って子どもを育てていいのだという思いにさせられ、母親であることを誇らしく思いながら育児することができました。育児のし易さを決めるのはハードよりソフト。そんなことを感じます。
IMG_1755またもう一つ特徴的なのは、時にお手伝いさん、時に親、自分たち以外の力を借りながら、母であっても自分のリフレッシュする時間を取っているお母さん達の姿。多くの中流家庭で11000円程度でベビーシッターさんやお手伝いさんを頼んでいます。娘の学校で知り合ったフィリピン人のシッターさんに誰も雇っていないと話すと「あなたはアイロンも洗濯も掃除も料理も子どもの面倒も送迎も全部1人でやっているのか?」と聞かれ「まあね、日本ではお手伝いさんを雇う人はごくわずかで多くの一般的な家庭では誰も雇っていないのよ」と話すと驚いた顔で「日本人女性はなんてindependentなんだ」と。。いや、independentというより選択肢がなかっただけで。。週1回溜まったアイロンがけとキッチン、お風呂など水回りの掃除を頼んでいるという人、子どもの送迎を頼んでいる人、毎週金曜は旦那さんと外でディナーするので子どもの寝かしつけを頼んでいるなど。これは一部のお金持ちの人がしていることではないようです。また産後も家にこもらず、乳児をベビーカーに入れてカフェやレストランを楽しみます。一番衝撃的だったのはビーチでビキニで焼いているママ。なんと隣には日傘をしたベビーカーにごく小さい赤ちゃんがスヤスヤと寝ています。気候の違いでカラッとしているので水分と日傘があれば大丈夫だと思いますが、何しろあんなに小さい赤ちゃんがいても出かけるのを恐れずしっかりリフレッシュする。それを誰も咎めない。なんて自由なんだ!本当にびっくりしました。日本のお母さんは休みなく全てを抱えて、本当によくやっている、けれどお母さんだってリフレッシュが必要だよということを声を大にして言いたいです。

主人が出張でいないことの多かった私にとって、息抜きはバルセロナに住んでいる日本人お母さん達との交流でした。仲の良い人たちでなんとなく集まっていたのが、あるお母さんの提案で定期的に互いの家を解放して行う「バルセロナ赤ちゃん会」に。赤ちゃんを床で遊ばせつつ、お母さん同士は楽しくおしゃべり。最後はご挨拶ごっこと読みきかせ。赤ちゃんがいながら日本語で大人同士でおしゃべりする時間を持てたことで、異国で育児する孤独感とは無縁の生活が送れました。コミュニティの果たす役割は大きいですね。
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最後にやはり言わなくてはならないのは、スペインに住むならばスペイン語の学習が欠かせないということです。かつてオリンピックが開かれたほどの観光都市とはいえ、スペインは英語を話せる人が本当に(!)少ない。近所のスーパー、パン屋さん、マンションの管理人さんを始め、病院、デパートでさえ英語を話せる人が見当たらず。。もちろん日中は母子のみで生活する訳ですから生きていく為に渡航前の4ヶ月間に気合いを入れてスペイン語を習いました。これは本当にやっておいてよかった。何度もそう思いました。親切な国民性ではありますがやはり全く知らないのでは特に子連れでは不安ですから。でもHola!の挨拶と笑顔があればまずはバルセロナの一員になれる。そんな街が私は今でも大好きで今でも懐かしさがこみ上げます。

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