発達障がいを生きていく道筋ー二次障がいにならないための療育ー講演会に参加してきました

ゴゴチ!ジェリービーンズプロジェクトの一環として2/3(土)子どもサポート教室きらりさま主催の講演会に参加してきました。

 

講演テーマは「発達障がいを生きていく道筋―二次障がいにならないための療育―」ということで、財団法人発達支援研究所所長である山本登志哉先生が講義をしてくださいました。

 

発達障がいについて興味深い話を二次障がいを予防するという観点で色々伺ってきましたので是非、ゴゴチユーザーの皆様にシェアし一緒に考える機会にしていきたいと考えています。

 

 

発達障がいの本当の問題とは・・・?

 

発達障がいの子どもを育てる親御さんたちにとって一番の心配事は、例え療育や教育の工夫によって出来なかったことが出来るようになったとしてもその力を社会に出たときに生かしきれない、と言うことだそうです。

 

この、もっている力を生かしきれない原因のひとつに「二次障がい」の問題があり、読み書きが上手くできない、コミュニケーションが上手く取れない、集中力が続かないなどの発達障がいの一次的な特性以上に生きるうえでの困難になっているという現実があるということをお話しくださいました。

 

その「二次障がい」には具体的に以下のようなものがあげられます。

 

・登校拒否

・うつ

・他傷、自傷行為

 

その二次障がいの原因となるもの・・・

 

・他者との違いで排除される経験の積み重ね

・理解されない

・否定される、拒絶される経験の積み重ね

・努力でカバーできないことを求め続けられる

 

これらの問題は一次的な要因である発達の特性以上に生きるうえで障がいとなっているものであり、周囲から否定され続けたり、努力しても出来ないことを強制的にやらされ続けるなど、個性を受け入れられなかったことが原因で起こる「二次的」な障がいということがいえるそうです。

 

発達障がいといわれる個性を持つ方たちは、一次的な問題ですでに困難な思いを抱えているにもかかわらずそれに加え自分を受け入れてもらえない、否定されると言う経験を繰り返しがちなことで二次的な障がいを抱えていて、さらに社会との間に溝が生じているということを知りました。

 

この、二次障がいさえなければおそらく多くの人が自分の発達の特性を前向きに捉えスキルアップさせたり、時にその特性を生かして定型発達の人以上に出来ることに目をむけ生きていく力を獲得することも可能なのではないかと思います。

二次障がいにならないための教育的工夫や周囲の関わりがいかに大切であるかを知ることが出来たお話でした。

 

 

見え方は同じじゃない

 

 

講演の中で、とても印象的な実験をしました。

一枚の写真を見せられて参加者がどのように感じるかと言うもの。

写真には女性のドレスが写っていたのですが、人によって色の見え方が違うのです。

おそらく、あいまいに見えるような加工がされているものだったのかな?と思いますが、

私には自信を持って「青と黒のストライプ」に見えているものが、別の人にとっては

「金と白」に見えているということがわかり驚きました。

参加者の中ではどちらの意見も一定人数いたため、自分だけが特別と言う感覚はありませんでしたが、もしこれが自分以外の参加者全員が「金と白」に見えると言ったとしたらかなり不安になったであろうことは容易に想像できました。

 

自然にしていて持ち合わせている感覚が周囲と違って、それを「違う」と否定され続けることの不安はどれほどか想像すると本当に苦しくなるような思いでした。

 

発達障がいは本当に障がい?

 

講演が進み話を聞けば聞くほど、発達の特徴が障がいとなってしまっているのは、時代のあり方、社会のあり方、周囲の捉え方の要因が大きいという印象がありました。

 

例えば、他者への共感に乏しいという評価を受けがちなアスペルガー傾向は、一般的なコミュニケーションにおいて上手くいかない状況が生じることが多いですが、逆にこの資質を活かしやすい職業の一つに緊急時の冷静な対応が要求される外科医などがあげられるそうです。

 

確かに、共感性が高すぎて緊急時に患者さんに冷静に対応できないとなると外科のお医者さんとしては仕事にならないですよね。

 

このように、ある側面から見た場合に「障がい」であったとしもそれが能力として活かされる職業や状況があるということをお話しいただきました。

 

また、別の例でお話していただいたのが目が悪いという「障がい」がある人の話。

どこにでもいますよね、視力の低い人。

(私も、過去極度の近視と乱視で視力強制をしないと日常生活を送れないくらいだったので、コンタクトレンズやメガネを使っていました。8年ほど前にはレーシック治療により通常の視力を回復しています。)

 

目が悪い、ということは確かに生活するうえで障がいとなるわけですが、メガネをかけることで他の人と同様に日常生活を問題なく送ることが出来ますよね。

 

発達障がいにおいても例外ではなく、困りごとをカバーするためのツールや工夫があれば他の人と同じように日常を送れる可能性をたくさん秘めているというお話がありました。

 

読み書きをパソコンに助けてもらうことが出来るというのもその一例。

 

「障がい」というのは周囲の状況や、工夫の有無、活かし方によって「障がい」でもあり「才能」でもあり「個性」でもありえるのだなぁと感じます。

 

講演会に参加して・・・

 

ジェリービーンズプロジェクトをスタートした頃からずっと感じていたことですが、やはりこの問題に関し関係の無い人は居ない、と切に感じます。

 

自分が定型発達と言われるのはたまたま今、この文化・時代の中に生きていて自分の考え方や見え方が多数派だったから。

それだけのことなのだと感じました。

 

そして、数が逆転しただけで、自分も障がいを持っていると言われることがあったかもしれないと想像します。

 

では、多数派ではない人たちは、何故障がいを持っていると言われるのでしょうか?

それは、文化や時代、社会的背景が原因で生きづらい、理解されづらいという、周囲のあり方が原因の困難があるから。

 

時代をさかのぼれば、今発達障がいといわれる彼らがエリートだった時があったと言う話がありました。

 

かつて、安住の地であったアフリカを飛び出て人間は世界中に広がって今や地球上人間の居ない場所なんてほとんど無い。それは、危険を顧みず興味あるものにまっしぐらに突き進むADHD傾向の人たちの功績かもしれない。

 

なるほど、と思いました。

 

一定数必ず発達障がいといわれる個性を持つ人たちが生まれてくるのには、生物学的な意味があるという考え方もあります。

画一的な考え方の人や行動の人ばかりが生まれていては発展もないし、危機的状況においては全滅という可能性があるから。

 

また、印象的だったお話には次のような言葉も。

 

アメリカ人と日本人で言葉や文化が違いコミュニケーションに問題があった場合に、「どちらか一方がおかしいから上手くコミュニケーションがとれない。」という話になりますか?ということ。

 

それと同じだなぁ、と感じます。

優劣があるわけではなく、あくまでも違いなのだということ。

だとしたら、その違いを知るために双方が努力し理解し合う必要があると思いませんか。

 

ゴゴチ!では今後もジェリービーンズプロジェクトにおいてスタッフが得た情報や知識についてシェアし、皆で考えるきっかけ作りをしていきたいと考えています。

 

また、今後の活動として交流会や、経験者に先生になってもらい話を聞く機会などを企画し色々な方向でアクションしていきたいと思っています。

 

 

今回、貴重な機会をご提供くださり取材を快く受け入れてくださいました、「子どもサポート教室きらり」さま本当にありがとうございました。

 

子どもサポート教室きらりは一人ひとりの発達状況に合わせ、オーダーメードのマンツーマン療育を行っている宇都宮では初の個別療育が特徴の児童発達支援事業所です。

一人ひとりに寄り添って長所を伸ばし生きる力を育む療育を行ってくれています。

 

こどもサポート教室きらりさまの情報、気になる方は是非のぞいてみて下さいね。

 

こどもサポート教室きらり
ホームページURL: http://kirari-kodomo.com/

 

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