
92歳のおばあちゃんにインタビュー!70年前の子育てってどんな感じ?
6人の曾孫がいる92歳の元気なおばあちゃん。3人のお子さんがいらっしゃいます。その子育てについて当時のお話を伺ってきました!
70年で社会が大きく変わったということが、そのお話の中からよくわかります。
昔って大変だったんだな~って思いながら聞いてましたが、最後におばあちゃんがおっしゃった言葉に衝撃をうけました…!
便利になったのは間違いないけど、それが100%良いことなのか??いろいろと考えさせられますね。
【出産費用ってどれくらいでしたか?助成金の有無は?】
私らの時代は、『お産婆さん』ていう、今でいう助産師さんがいて、自宅で出産してたから医者にかかるんなんてことなかったなぁ。。
帝王切開とか緊急の時になって初めて病院にいくんだ。出産したあとも一週間くらい、お産婆さんが様子みにいてくれて。だからお産婆さんにいくらか払うくらいで、大してかかんなかったよ。助成金なんてのもなかったよ。
【定期検診はありましたか?】
そんなんないよ。
お腹が大きくなったころになって、お産婆さんにたまーに見てもらうくらいで。
いまみたいに出産なんてそんな大変なもんじゃなかったんだ。
【自宅で出産して、休むことはできましたか?】
出産した後は10日くらい、一緒に住んでいる家族が家のことをしてくれたから休めたな。
お産婆さんも赤ん坊お風呂にいれるの手伝ってくれたりしたんだ。
【お風呂はどのようにいれてましたか?】
お風呂は薪で炊いたお湯だから、冷めないうちにって心配してたんだ。
赤ん坊はタライにお湯を入れて。ちょっと大きくなれば一緒に入ったりもできたんだけど。
【妊婦さんの時、出産後でご飯の制限などは?】
なーんにもねぇ(笑)
食べちゃダメってもんもねぇし。なんでも食べてたなぁ
だけど出産後のご飯はいつもよりも質素で、梅干しおかゆみたいなのばっかりだったな。
今じゃ栄養とれってなってるけど、私らんときは、出産後はなんだか病人みたいだったよ。
母乳あげてるときは「虫がくるから梨は食べるな」って言われてたな。
※梨は糖分が多く母乳の出がわるくなるなどという説からきているのでしょうか。。
【ミルクとオムツはどうしていましたか?】
粉ミルクはあった。今とおんなじ、お湯で溶かすもので、乳腺炎になっちゃったときはソレ飲ませてたな。
乳腺炎はいったくていったくてなぁ。医者にいったら、どんどん赤ちゃんに飲ませと。
つまらないように飲ませろってことなんだろうけど、もう炎症が起きてる乳首で授乳するのは痛くてなぁ。
そん時は哺乳瓶でミルクあげてたな。
でも普段はいっぱい母乳がでたから、近所の家で母乳でない家があったから、飲ませにいってたよ。
昔はよく母乳出る人は、よその赤ん坊に飲ませてたりしたんだよ。
オムツはタオルを縫った「布おむつ」をそれこそ何十枚も用意して。
なんでも作ったよ。ほつれたらまた縫い直して、次の子どもにも使ってた。
毎日洗うのが大変でなぁ。手が痛くなるんだよ。
赤ん坊もお尻とか足がすぐただれちゃって。そういう時は「汗しらず」(ベビーパウダーの名称のようです)。
汗ももただれもなんでも「汗しらず」だったな。すぐ治っちゃうんだ。
※布だけのオムツ→紙を一枚敷いた布おむつに代わっていったようです。
【オムツが外れるタイミングは?】
うーん、自然にはずれたな。 なるべく小まめに外とかでさせるようにして。
※今のオムツが性能よくて、その代わりトイレトレーニングをするという話をしたら、とても驚かれていました。
【離乳食はどんなのあげてたの?】
おかゆ!ドロドロにしたおかゆをあげたり、味噌汁少しかけて味付けしたり。
あとは野菜でもなんでも小さくしてあげてたから、特に今みたいにアレルギーなんてものも気にしなかったし。
【その他、雑談より…】
・なんていってもおんぶ紐は役に立ったな。泣けばおんぶ、寝かせるのもおんぶ。
車もなかったから、ちょっと遠くにいくのもおんぶして自転車のってたよ。
昔は1日中おんぶしながら家事やってたから…今の人は前でおんぶ紐してるけど
あれはなんだか危なっかしくって。
・昔は幼稚園ってのもなかったな。あの頃は宇都宮にも一つだけだったんじゃないかな。
女の人は外で働く場所なんてないから、みんな家の事してたよ。野良仕事とかな。
だから洋服も自分で縫ったし。子どもの服もほつれたらなんども編み直ししてな。
どんなに優しい男の人でも台所に立つなんてなかったよ。
まぁ、、今の時代は金がかかるな。習い事や車や携帯とか。大変だよ。今の人は…
おばあちゃんからみると「今の時代の人は大変そう」ということなんですね。
そして「出産なんて大したことじゃなかったんだよ」という言葉にとても頼もしさを感じたのでした…!
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